文芸塔 第84巻 第7号  冠句研究7月号(平成22年7月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

冠吟塔映集掲載句

  陽に歌う 裸身委ねる浜の砂 直樹

選後に
句材は目新しくないが恰も健全さを、感謝するかに「委ねる」心根が作者の寄り処のように叙して
あり炎天耀く海景と、その場に無性に惹かれている、姿の「陽に歌う」明快感が利いている。

  陽に歌う 丘に風あり介護の手 直樹

  白い壁 暗黒の世に塗られし血 直樹

  白い壁 献上米の船泊まり 直樹

冠美抄 「道遥か」 竹尾真弓選

佳 9 道遥か 夢朽ちるとも志は曲げず 直樹

海鱗抄(自由吟) 三村昌也選

    ほたる舞う 眼に刻みおりこの大地 直樹


新風抄 「胸弾む」 藤井美代子選

佳 9 胸弾む あの日やさしい風を着て 直樹
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# by kankunonakama | 2010-07-05 10:00 |  冠句研究
久佐太郎忌冠句大会(平成22年7月4日)真浄院 客殿

献句

    久佐太郎忌 芽生えの詩は風に乗り 直樹

出席者の部

朝の玻璃 松尾明美選

佳1  朝の玻璃 光らんとす子顔洗う 直樹

草たける 松浦外郎選

客1  草たける 人とは何ぞ原爆忌 直樹

サングラス 川口未知選

佳1  サングラス カミナリ雲が笑ってる 直樹
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平成22年度国風冠句夏季誌上吟輯 掲載句(平成22年度6月発行)
(総句輯東近江大会:平成22年6月6日)

知の部 岡田一紅宗匠選
四  おおげさに 情念滾る能舞台 直樹
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文芸塔 第84巻 第6号  冠句研究6月号(平成22年6月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

  優し素手 蒼き海より子守唄 直樹

  優し素手 いのち吹き込む土を練る 直樹

  新空路 朱鷺は自立の巣を温む 直樹

  新空路 夢は現実飛び越えて 直樹

冠美抄 「濃く淡く」 高階睦代選

佳18 濃く淡く 太古の化石史を飾る 直樹

海鱗抄(自由吟) 三村昌也選

    殻を脱ぐ 大地を春に染めたくて 直樹
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# by kankunonakama | 2010-06-05 10:00 |  冠句研究
文芸塔 第84巻 第5号  冠句研究5月号(平成22年5月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

  曇る窓 「誰」と言われし日に戻す 直樹

  曇る窓 覚め遣らぬまま灯を欲す 直樹

  昼餉蘭け 友となる日の鍵を解く 直樹

  昼餉蘭け はらりはらりと花筏 直樹

冠栄抄 「野の一樹」 小谷豊子選

佳 4 野の一樹 日よけ雪よけ傘となり 直樹


海鱗抄(自由吟) 三村昌也選

  母が好き バイクの背中温きまま 直樹

新風抄 「土匂う」 西川慶一選

佳10  土匂う 農継ぐ鍬を持つ倅 直樹


新風抄 「土匂う」 山脇治子選

佳 3  土匂う 農継ぐ鍬を持つ倅 直樹
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# by kankunonakama | 2010-05-05 10:00 |  冠句研究
第317回冠翁祭採華輯 掲載句(平成22年5月3日)

冠の部 岡田一紅選
八  積み重ね 見えぬ努力を人は見る 直樹

冠の部 夏原広志選
十七 紙一重 一語に尽きぬ神の綾 直樹

冠の部 神田吟月選
三五 積み重ね 大河の水を汲む画風 直樹

翁の部 杉本順保選
二  波に乗る 覇者への道に驕りなし 直樹

翁の部 片山晃一選
三三 波に乗る 覇者への道に驕りなし 直樹

翁の部 中川定子選
二  脚線美 駿馬の瞳野を翔ける 直樹
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文芸塔 第84巻 第4号  冠句研究4月号(平成22年4月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

  探る道 頼る人なき羅針盤 直樹

  探る道 苔生す句碑の円き文字 直樹

選後に
久しぶりに訪うた「苔生す句碑」の描写に、おやと発見した思いで眼にした「円き文字」が
利いている。句の内容は単純なのだが、叙景に巧まない興趣を語ったことで、着眼の妙が
示された。

  冴え響く 月の光に佇つ小笛 直樹

  冴え響く 梵鐘を打つ僧の影 直樹

海鱗抄(自由吟)  三村昌也選

  春爛漫 希望片手に巣立つ子等 直樹

新風抄 唄い出す  藤原小百合選

佳15 唄い出す 瓦礫にポッポッと春の音  直樹


新風抄 唄い出す  藤原小百合選

秀 8 唄い出す 瓦礫にポッポッと春の音  直樹

佳 9 唄い出す この世の憂さをオッペケペー  直樹
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# by kankunonakama | 2010-04-05 10:00 |  冠句研究
桜月忌冠句大会(平成22年3月28日)真浄院客殿

欠席投句の部

名残り雪 三村昌也選

地   名残り雪 老いの孤独に負けまいぞ 直樹

愛燦燦  野口正子選

客2  愛燦燦 いつも傍には母があり 直樹
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文芸塔 第84巻 第3号  冠句研究3月号(平成22年3月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

  独りの灯 白い守宮がわれ覗く 直樹

  独りの灯 座右の銘と眠る母 直樹

  春の湖 少女ときめく風に乗る 直樹

  春の湖 穢れを知らぬ子の寝息 直樹

冠栄抄 瞳が縋る  小牧稔子選

秀9  瞳が縋る 飢えて声すら出せぬ孤児 直樹

海鱗抄(自由吟)  三村昌也選

  風空し シベリアの地に春は来ぬ 直樹

新風抄 酔い心地  山本ひろこ選

佳11 酔い心地 昇進胸に長き帰路 直樹

編集部選

  菊日和 すこやかなりしちちははと 直樹

  
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# by kankunonakama | 2010-03-05 10:00 |  冠句研究
第39回あけぼの冠句研究会上座抄 掲載句(平成22年2月21日)

寿の部 伊崎緑風宗匠選
三  虹が咲く 夫婦となりて今が春 直樹
五  虹が咲く 尊き汗が珠となり 直樹

松の部 曽根老松宗匠選
五  別の貌 人寄せ付けぬ冬の山 直樹

松の部 講殿城月宗匠選
十五 破天荒 異端視される世の真理 直樹

竹の部 西村吟雪宗匠選
五  燃えるもの 詩魂の海は老い知らず 直樹

竹の部 北川千草宗匠選
十三 目一杯 負けて悔いさえ無き誇り 直樹

梅の部 七福神弘風宗匠選
三  屋台骨 父は大樹で母は花 直樹
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# by kankunonakama | 2010-02-21 10:00