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文芸塔 第83巻 第12号  冠句研究12月号(平成21年12月5日発行)

塔映集Ⅲ(会員作品) 松尾明美選

  匂い立つ 北斎富士に紅を差す 直樹

  匂い立つ オペラ座悲恋耳朶深く 直樹

  石の肌 数多願いの触れし艶 直樹

冠吟塔映集掲載句
  石の肌 木漏れ日深し羅漢の地 直樹

選後に
類想多かった「羅漢」の景趣で、風貌様々の彫像の祀られている「地」を、作者の目の動きで「木漏れ日深し」と感受した描写力が利いている。現実の光景をひっそりと隠れるかのに見留めた、デッサン筆致に心温かい感じの裡にも鋭い把握が光っている句境。

冠栄抄 膝崩す  樋口八重子選

佳19 膝崩す 戦友と語らう灯の揺らぎ 直樹

冠美抄 照れ笑い  佐々木敏子選

客止  照れ笑い 天が味方す我が誉れ 直樹


海鱗抄(自由吟) 三村昌也選

  街歩く ひとりぼっちでない私 直樹

新風抄 知らぬ街  笠 初枝選

佳19 知らぬ街 やがて故郷となる出会い 直樹
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by kankunonakama | 2009-12-05 10:00 |  冠句研究